そもそもHSPって何?どんな特徴があるの?
今回は、そんな疑問にお答えします。
こんにちはHSPブロガーの山田べほいみです。
今回は
- HSPって何?という人に
- HSPの特徴4つ
- HSPの能力を左右する原則
をそれぞれ紹介していきたいと思います。
そもそもHSPってなんだ?
HSPとは1996年アメリカの心理学者 エレイン・Nアーロン氏が提唱した比較的新しい概念です。
Highly Sensitive Personの頭文字からとってHSP。
最近では「繊細さん」としてもテレビや雑誌などで紹介されることもしばしば。
これから紹介するDOESという特徴のせいで仕事や人間関係で自分でも自覚なないうちに疲れやすかったり、生きづらく感じたりしてしまうこともあります。
HSPの代表的な4つの特徴DOES
アーロン博士はHSPの代表的な特徴としてDOESという4つの特徴をあげています。
- Depth of processing 処理の深さ
- Overstimulation 刺激に過敏
- Empathy and emotional responsiveness 共感、情緒的反応
- Sensitivity to subtleties 些細なことにも気がつく
博士によるとこの4つの特徴に全て当てはまっている人がHSPであり、一つでも当てはまらないのであれば
定義上HSPとは言えないでしょう。
では、これから一つずつ紹介して行きたいと思います。
D=処理の深さ/動く前にまず考える
DOESのDは「Depth of processing」
いきなり「処理の深さ」と言われて
「どいううこと?」という思う人もいるかもしれませんが
これは「自分が感じた情報をじっくり考える」ことです。
例えば
「それって、つまりこういう言うことなんじゃない?」
「A=B?ということはC?ということはDともいえるじゃ・・・」
動く前にまず考える
HSPは意識的にも、無意識的にも知覚した情報を自分の過去の経験に照らし合わせてしまいます。
そのため人よりも多くのことに気がつくかもしれません。
メリットも十分にある一方で
じっくり考えすぎてしまうので、動き出しが遅い傾向にあります。
- 相手のちょっとした言葉が気になって考え過ぎる
- 終わったあとに自己嫌悪に陥る。
- 「考えすぎだよ」とよく言われる。
などなど「深く処理する」=よく考えるという部分が悪く作用こともあります。
O=緊張や興奮のしやすさ/いつのまにかヘトヘト
O=Overstimulationの略
HSPは人よりも刺激を受け取りやすく
同じ刺激でも普通の人と比べてすぐにストレスを感じます。
例えるなら「目の細かい網」
本当は魚だけをを取りたいのに網目が細かいせいで、石やゴミまでキャッチ。
HSPは必要のない情報まで拾ってしまうのですぐに刺激でいっぱいになってしまうのです。
具体的には
- 人が多いイベントや場所が苦手
- 仕事が忙しい日が続くと不調に
- 騒音や人の話し声が気になる
などなど
「なにもしていないのに、疲れた・・・・ なぜ?」ということも
HSPか否かに関わらず、人間には”ちょうどいい”刺激レベルというのが存在します。
非HSPにとって快適な刺激が我々HSPには苦痛でたまらない一方で相手は退屈でしょうがない
というのが真実です。
実はDOESのなかでは唯一欠点というか、純粋に弱点でもあります。
全ての人間、それどころか全生物は刺激が多すぎると、神経が高ぶり不快になります。
自分の「刺激レベル」を調整することはHSPにとっては必須の対処法となるでしょう。
E=共感力や情動力が強い/「アイツはオレだ」
DOESのEは共感力「Empathy and emotional responsiveness」の頭文字です。
ポジティブとネガティブな感情の両方に強く反応しますが
特にポジティブな感情に強く反応します。
自分の感情に対して敏感に反応できるということは素晴らしいことなのですが
例えばHSPさんに多いのが
「他の人が怒られているのを見ると、なぜか自分も辛くなる」というものです。
- 不機嫌な人といると「あれもしかして私のせい?」と思ってしまう。
- 誰かが怒られているのをみるのがツラい
- 他人の感情に左右されがち
こんなことありませんか?
HSPさんは他人との「心の境界線」が薄いことと
強い共感力と情動反応が災いして
自分以外の気分や感情に振り回されてしまします。
対処法としてはまずは「自分の影響の受けやすさを自覚」すること
そして誰の要求にどこまで応じるかというのを予め決めていくことが必要でしょう。
S=ちょっとした変化に気がつく/神経質とは少し違う
DOESのSは【Sensitivity to subtleties】
「変化に気がつく」
このSこそが多くのHSPさんが「これがHSPらしさなんだ」と感じる特徴です。
冷蔵庫のモーターの音や時計の秒針の音などにはじまり、他人のボディランゲージなど
普通の人が気が付かない「ちょっとした変化」にも気がつくことがあります。
よく五感が鋭いと紹介されることも多いですが、正確には目や耳の「パーツ」が
非HSPよりも優れているわけではありません。
五感からの「感覚情報」をより慎重に処理しているというのが正確な表現です。
- 冷蔵庫のモータの音
- 時計のカチコチ刻む音
- BGMが不快
- 光、匂いに敏感
など他の人があまり気にならないことも、気になってしまった結果。
眠れなかったり、集中力が続かないなんてことも
環境感受性/弱い・脆いわけじゃない
DOSEこれがHSPの特徴をめちゃくちゃ簡単に表した4文字です。
実はHSPさんに知っておいてほしい、能力を左右するかもしれない
もう一つの大切な特徴があります。
それが「環境感受性」です。
環境感受性とは一言でい言うと
良くも悪くも自分の周りの環境にパフォーマンスが左右されやすいということ。
簡単にいうと
いままでは単純に、過酷な環境についていけない「弱い人間」と「強い人間」がいると考えられてきました。
しかしジェイ・ペルスキーとマイケル・プルースは
単にストレスにたいして弱いか強いかということではなく
良い環境・悪い環境に関係なく「感受性」には差があるよねという
環境によってポジティブ/ネガティブ両方の反応を説明する「差次感受性」
というものを主張しました。
彼らが発表した研究では
問題のある幼少期をすごしたHSPはうつ、不安、内気になるリスクが高い一方で
なにも問題のない幼少期を過ごしたHSPはそうしたリスクはないということがわかりました。
悪い環境下ではケガや病気の数などが増える。
一見これはHSPさんがうつや不安になりやすく弱々しい存在のように思えるかもしれませんが
良い環境下なら非HSPよりも幸福度やポジティブなイメージ、社会的スキルで
良い結果を出すと言うことがわかったのです。
つまりHSPさんは環境に良くも悪くも左右されてしまう「環境感受性」の能力が高いのです。
逆にいうとHSPさんは自分の環境をいかにコントロールできるかが鍵になるでしょう。
まとめ
HSPの特性としてDOESと環境感受性を紹介しました。
HSPさん特有の悩みを解消する第一歩はまず知ることから
今回はHSPの特徴と環境感受性を紹介させていただきました。